ニート 職歴詐称 バレる

 

ニートともなると職歴の空白期間がネックになり、これをなんとかしたい、と考え職歴詐称に走る人がいます。

 

しかし、そんなことをしてバレないのでしょうか?

 

 

職歴詐称がバレる原因

 

雇用保険の『雇用保険被保険者証』提出を会社に求められた際

 

入社の際に求められるのですが、『雇用保険被保険者証』は二枚つづりとなっており、点線を境に左側と右側に分かれています。左側が『雇用保険被保険者証』、右側が『雇用保険被保険者資格取得確認等通知書』です。

 

左側の『雇用保険被保険者証』には貴方の氏名、生年月日、雇用保険番号、受理日が書かれています。受理日はハローワークで受理した日なので、正確には前職の会社で働いていた日にちまで特定できませんが、ある程度特定することはできます。

 

雇用保険番号だけで過去の職歴を閲覧するのは、本人しかできません。が、ハローワークの担当者は見れるので、担当者がアホで企業側が頼み込んで丸め込んだ場合、どうなるかはわかりません。

 

 


一番バレやすいのは右側の『雇用保険被保険者資格取得確認等通知書』です。雇用保険の手続きをした会社名が記載されており、一番最近まで勤務していた会社名はここでバレます。提出する際は左側の『雇用保険被保険者証』だけでいいので(番号だけわかればいいので)、右側は切り離して提出しないようにしましょう

 

一番安全なのは「雇用保険被保険者証はなくしました」とか「今までの会社は雇用保険に未加入の事業所でした」とか言って新規で取得してもらうことです。氏名と生年月日で記録と照らし合わせ、新規に発行されます。しかし前述したように過去の加入履歴はハローワークの担当者は見れるので、情報漏えいの危険性はあります

 

 

雇用保険加入義務があるにも関わらず、加入していない事業所はまだまだ多いです。そういう会社に就職するのであれば問題ありません

 

 

年金手帳を提出する際

 

法人登記している会社で、フルタイムの社員を扱っている会社は厚生年金に加入しなくてはならないのですが、「ウチは厚生年金はない!おまえらは国民年金でなんとかしろ」という悪質な会社もあります。そういう会社であれば当然年金手帳など提出を求められないので、問題ありません。そういう会社はブラック企業だと思いますが

 

年金手帳には、過去の職歴で厚生年金に加入していた記録が印字されています。ここで職歴詐称が発覚するケースが多いです。

 

社会保険事務所に行き、「年金手帳をなくしたので再発行してください。過去の記録は印字しないでください」と頼み込めば、まっさらな年金手帳を手に入れることは可能です。私もやってみたことがありますが、無茶苦茶渋られました。頼み込んでなんとかまっさらな年金手帳を手に入れましたが…。地区ごとの社会保険事務所の方針、担当者によると思います。

 

 


ですが、ネットを見ていると「まっさらな年金手帳を提出したのに、過去の加入履歴が印字されて戻ってきた」という声もありました。単に年金番号を知るためだけに提出を求められたのなら、このようなケースはありません。番号だけわかれば厚生年金加入手続きはできるので。この場合は年金手帳を会社の担当者が社会保険事務所に持っていって、社会保険事務所の担当者が履歴を元に全部印字してしまったのでしょう

 

 


よほど職歴詐称にうるさい会社だと、年金記録台帳のコピーを出せ!という会社もあるようです。年金記録台帳を見れば、過去の職歴とだいたいの給料額がわかります。ここまでやられると、さすがにバレます

 

 

源泉徴収表の提出

 

年末調整で、源泉徴収表の提出を求められることがあります。今年他の会社で勤務していたのであれば、そこを詐称しているとバレます。源泉徴収表には入社、退社日が記載されているので

 

ですが、ニートの方であれば多分ここは問題ないでしょう。その会社の採用を受ける際は「今は働いていない」か、「バイトしながら就活してる」と言っておきましょう。ここは本当のことをいっておいたほうがいいです

 

 

前職調査をされた場合

 

よほど大きな会社や、金融業や警備業だと信用が第一なため、詳しく調べます。ですが、中小零細企業なら普通そこまで調べません。せいぜい履歴書に書かれてる前職の会社に電話かけてみるとかその程度でしょう。

 

そういう意味では、職歴にある会社が全部倒産している場合が一番安全です。電話をかけられることもないので

 

架空の会社をデッチあげ、職歴に記載するという方法もありますが、会社の登記を調べられれば一発でバレます。

 

ですが、個人情報保護法の施行により、本人の同意なしには前職調査をできなくなりました。同意なしに行った企業は、違法行為を平然と行う反社会企業といえます。

 

 

人からバレる

 

一番多いといわれているのが、コレです。

 

分かりやすい例えで言えば、その都道府県のある大手企業で働いていた、などと偽った場合。働き始めた会社で「○○さんってあの会社で働いてたんだ〜実は俺もなんだ」みたいに、その企業の出身者がいると高確率でバレます。大手企業ほど社員数が多いということであり、本人がその会社に勤務していなくても、知り合いが働いていたり、親戚が働いていて詳しく会社の内容を知っていることもあります。

 

詐称する職歴の会社でバイトしてたとか派遣で働いたことがある、という場合であればある程度話を合わせる事ができるのでバレる可能性は下がりますが、確実とはいえません。

 

人はどこで誰と繋がっているかわかりません。

 

 

本人のせいでバレる

 

働き始めてしばらくたって、もう大丈夫だなと油断してしまい、ポロっと口が滑った結果バレるケースです。本人がバラしてしまっているのですからどうしようもありません。

 

履歴書どおりだと空白期間はないのに、「一時期ニートやってましたw」とか言ってもバレます。当たり前ですが

 

 

あとは、働き始めてからあまりに使えない人材だと判断された場合。会社側に疑念をもたれる可能性があります。

 

ない経歴をあったと言って採用された場合。その経験がある(と採用した側は思っている)割には仕事ができない……なんて場合、採用した側は疑念を持ちます。詳しく調査してみよう、と思わないとも限りません。

 

あとは、特定の分野の知識が履歴書通りならあるはずなのに、本人にその分野の知識がほとんどない場合。これも当然疑念を持ちます。面と向かって「お前本当に○○で働いてたのかよ?」くらいは言われると思います。

 

 

 

職歴詐称は罪になるのか?

 

一見すると私文書偽造や詐欺罪にあたりそうな気がしますが……

 

私文書偽造は、他人の名前を騙った場合には罪になりますが(有形偽造)、虚偽の職歴を書いたとしても(無形偽造)罰則はありません。

 

詐欺罪は、人を騙して財産上の利益を得た場合に罪にあたります。職歴詐称は人をだましてはいますが、単にそれで会社員という地位を得ただけでは財産上の利益にあたらず、詐欺罪にはなりません。

 

 

学歴詐称は軽犯罪法違反や労働契約法違反、卒業証明書を偽造した場合は私文書偽造罪になります。また国家資格を持っていないのに持っているといって採用され、国家資格がないとできない業務独占の仕事をしてしまうと罰則があります。

 

 

ですがバレると当然、懲戒解雇の対象になったり、その結果企業に損失を与えるような結果になった場合、裁判になる可能性もあります。

 

 

 

 

結論 受ける会社次第、職歴詐称の程度によってはバレない

 

明らかにバレるような職歴詐称や、何の対策もしていない職歴詐称であればバレる可能性は飛躍的に高まりますが、これらのリスクを想定してほどほどにやれば、バレる可能性はかなり下がるでしょう。

 

特に、中小零細企業ではそこまでやる会社のほうが少ないので、バレる可能性は下がります。

 

やり方によっては罪にはならず、現在も職歴を偽って仕事を探す人間が横行しています。

 

 

 

とはいえ……これだけ採用のハードルが上がってきている現代、ましてニートともなれば受け入れてくれる会社は少ないです。やるならばバレた時に過失程度で済むほどに、バレた場合のことも覚悟して行ってください。一応、いつかはバレると思っていたほうがいいです。

 

そして、採用されたらバレた時にも会社にかばってもらえるくらいに、恩返しするつもりで精一杯働いてください。換えの利かない人材になっていれば、後々バレたとしても解雇はしないと思います。

 

 

職歴詐称は許されることではないが……

 

どんな人間でもすぐに就職しやすい世の中であれば、職歴詐称なんてする人間はいないです。する必要がありませんから。ですが企業側があれこれ応募条件をつけて採用されるハードルを上げてきている上、企業側もウソの待遇を求人票に記載し、多くの求職者を集めています。それは罪にならないのでしょうか?

 

そして、働きたくても働けない、採用されない人間が膨大な数います。労働人口が減ってきているというのに、ニートは数十万人、フリーターは数百万人います。

 

生活保護費がどんどん膨らんでいっているのも、フリーターやニートの年金未払い問題も、そのあたりに問題があるような気もします。ニートだからフリーターだから、ブランクが長いからと正社員採用しないようでは、社会保障費はどんどん膨らむばかりです。再チャレンジさせない日本の社会が、これらの問題を引き起こしているような気がしてなりません。正直異常です。

 

 

個人的な考えですが、企業側が妥協して採用のハードルを下げない以上、多少のズルをしてでも正社員になり、真面目に働いて会社に利益を出し、きちんと納税をし、経済活動に貢献してもらったほうが、社会全体としては利益があるような気がします。

 

もし職歴詐称をしないと就職できないニートが目の前にいたとして、「職歴詐称は絶対にするな!!採用してもらえないならずっとニートをやって野垂れ死ね!!」なんて私は絶対に言えません。職歴詐称は許されることではありませんが、それをすればマトモな生活に戻れ、将来の心配もなくなるのであれば、私ならやります。人生がかかっているのですから。

 

 


ですが……そんな事情があろうとなかろうと、ルールはルールです。職歴詐称は絶対に辞めましょう。その結果どうなっても、責任がとれません。やるならば自己責任でやってください。


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